在留資格認定証明書(COE)は、外国人が日本に入国し、特定の活動を行うために必要な証明書です。
初めて外国人を日本に招へいする際、この手続きはスムーズな入国のための重要なステップとなります。
また、「VISAは聞いたことあるけど、COEは初めて聞いた」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、COEの基本的なことから手続きの流れまで、分かりやすく解説していきます。

在留資格認定証明書交付申請とは
在留資格認定証明書(COE)交付申請は、日本に入国を希望する外国人が、その活動内容が日本の在留資格に適合していることを事前に確認するための手続きです。
この証明書を取得することで、査証(ビザ)の発給や入国手続きが円滑に進みます。
一方、証明書を取得しない場合は、外国人本人が現地の日本大使館や領事館で直接査証申請を行い、活動内容や滞在の目的を説明する必要があります。
この方法では審査に時間がかかることが多く、場合によっては追加書類の提出やさらなる確認が求められるため、手続きが複雑になりがちです。
手続きの流れ
外国人が初めて日本に入国する場合、まず日本国内で在留資格認定証明書(COE)交付申請を行います。その後、海外で査証(ビザ)の申請を経て、最終的に国内で入国手続きが行われます。それぞれの流れを以下にまとめます。

日本国内での手続き
1. 申請書類の準備
受け入れ側(雇用主、学校、家族など)が、申請人の情報や日本での活動内容に応じた書類を準備します。具体的な必要書類は、活動内容や在留資格の種類によって異なります。例えば、以下の書類が必要になる場合があります:
- 雇用契約書(就労目的の場合)
- 入学許可書(留学目的の場合)
- 家族関係を証明する書類(家族滞在目的の場合)
- 経費支弁能力を証明する書類(滞在費用を支払う能力を示すもの)
詳細な必要書類については、以下の出入国在留管理庁の公式ページをご参照ください:
出入国在留管理庁 – 必要書類一覧
2. 地方出入国在留管理局への提出
準備した書類を、申請人の予定居住地や受け入れ機関の所在地を管轄する地方出入国在留管理局に提出します。申請はオンラインでも可能です。
3. 審査
提出された書類を基に、申請内容が在留資格の基準に適合しているか審査されます。審査期間は通常1か月から3か月程度です。
4. 在留資格認定証明書の交付
審査が通過すると、在留資格認定証明書が交付されます。この証明書は電子メールで受領することが可能となりました。受領した電子メールは、海外に住む外国人本人に転送することができ、郵送の手間や費用、時間が削減されます。
海外での手続き
5. 査証(ビザ)の申請
在留資格認定証明書を受け取った外国人は、自国の日本大使館や領事館で査証の申請を行います。この際、在留資格認定証明書を提示します。
6. 査証の発給
在留資格認定証明書が提出されると、通常は短期間で査証が発給されます。
日本国内での入国手続き
7. 日本への渡航
査証を取得した外国人は、日本への渡航を行います。
8. 入国審査・在留資格の付与
日本到着後、空港で入国審査を受けます。この際、在留資格認定証明書と査証を提示する必要があります。審査を通過すると、在留資格が正式に付与され、活動を開始できるようになります。
注意点
- 申請時期
入国予定日の十分前に申請を行うことが重要です。審査には1か月から3か月程度かかるため、余裕を持って準備しましょう。 - 有効期間
在留資格認定証明書は交付日から3か月以内に日本に入国しないと失効します。スケジュール管理を徹底しましょう。 - オンライン申請
一部の手続きはオンラインでも申請可能です。利便性を活用して効率的に進めましょう。
まとめ
在留資格認定証明書交付申請の手続きは、書類の準備や提出、審査を経て交付を受けるまで、多くのステップがあり煩雑です。また、申請内容に不備があると、審査が長引いたり、場合によっては申請が却下されることもあります。
こうした手続きを確実かつスムーズに進めるためには、専門知識と経験が必要です。
「何から始めればいいのか分からない」「自分でやる時間がない」という方は、お気軽に当事務所にご相談ください。
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